〜前回までのあらすじ〜

とある国の暇をもてあました女王、亜莉亜様の気まぐれで始まってしまった人気投票。
なんと、1位になったキャラクターには白雪からのキスがもらえるという――。
(ちなみに白雪が1位になった場合はPlay●tation vi●aが白雪に贈られます)

壮絶な戦いを潜り抜け見事1位の座に輝いたのは、白雪といちばん付き合いの長い小人、三宮
しかし、当の白雪は『ご褒美』の件をすっかり忘れているそうです……。


【白雪】
「あ〜あ〜、Vi●a欲しかったのにぃ」
【三宮】
「あのさぁ。乙女ゲームの主人公が(かりにも)乙女ゲームの人気投票で、1位になれるとおもってたの?」
【白雪】
「でも魔亜梨はギリギリまで2位をキープしてたわよ?ひょっとしたらアタシも!!――……って思っちゃうじゃない」
【三宮】
「あれは……うん。まぁエンディングとかあったからじゃないの……ひとまず、V●taはざんねんだったね」
【白雪】
「まぁ●itaの事は潔く諦めるけど。……ミクってばどうしたのよ。栄えある1位だっていうのに、いつになく元気ないじゃない?」
【三宮】
「(この様子だとわすれてるな……)
……きみさぁ、1位になったキャラのご褒美、おぼえてないの?」
【白雪】
【三宮】


【三宮】
(まぁ……ちゅーなんて本編で一度済ませたし。せかんどきすなんてしたら他の奴にころされそうだし……なにより、ご褒美でちゅーとか見世物みたいで気がすすまないし、かんじんの白雪はその事すっかりわすれてるし……ブツブツ)
【白雪】
「……ねーミク」
【三宮】
「なに?言っておくけど●itaならあげない――」


【三宮】
「………………………………え」

【白雪】
「ふふ〜ん引っかかった!!
なーんてねっ、ご褒美がアタシからのちゅーだって、ちゃんと覚えてるわよ」
【白雪】
「ほんとはこんな人の前でちゅーなんて断固拒否!……なんだけど、ミクだからいいっていうか。まぁ気の知れた友人だし」
【白雪】
「まぁだから!ほっぺだけど許してよ。ねっ??」
【三宮】
「…………っんだよ……」
【白雪】
「ん?ミクー?どうし――」
【三宮】
【白雪】
「うわっ!?
(み、ミクがこんな大声上げるのめずらしっ!!……ていうか、顔真っ赤……)」
【三宮】
「だいたいこんなのキスの内にはいんないし……白雪、ほんとのキスしらないんじゃないの?ぼくがおしえてあげようか??」
【白雪】
「あの、ミク。目ぇ据わっててこわいんですけ――」
【三宮】
【白雪】
「(ギャーッ!!ミクさんなんかスイッチ入っちゃった!!)
【亜莉亜】
「それではみなさぁん、沢山のご投票ありがとうございましたぁ」
☆おしまい☆